河神の宿る土地・桜井狛地区 河瀬直美監督の新作「狛 KOMA」国内初上映
7月4日、5日、桜井市民会館で、映画作家、河瀬直美監督の新作「狛 KOMA」(34分の短編映画)が国内初上映された。「主人公は君だ!」(明るい選挙推進協会提供)も同時上映。
4日は、河瀬監督と中村優子さんのトークショーも行われたからか、会場はほとんど満員状態だ。失礼ながら、そんなに混まないだろうと思っていたら、市民会館の前には、長蛇の列でびっくりしたよ。ほとんどが、地元桜井の人のようだけれど、私のように市外から来た人もそこそこいるみたいだった。
河瀬直美監督の作品は、正直に言うと、私には難しくて、「おもしろい」とは感じられない。いわゆる娯楽作でもないしね。でも、河瀬監督の作品からは、今まで知らなかった奈良の魅力をいつも教えてもらえる。萌の朱雀では、西吉野村(現・五條市)の五新鉄道の話や、殯の森では、奈良市の中に、今だにこんな御伽噺のような風習や日本昔話のような風景があるのか、と心底びっくりさせられた。
そして、「狛」は桜井市の狛・岩坂地区を舞台にした短編映画なのだが、またまた知らなかった奈良を教えてもらった。長谷寺って桜井なのか…、江戸時代の家屋がそのまま残る集落や近くには三輪山もあり、「神の宿る」地区として描かれている。桜井発祥の能があるというのも、初めて知った。
桜やぼたんの季節には観光客でいっぱいになる観光地や、三輪山が、こんなに神々しい土地だとは。自分が住む橿原の隣のなのに、何も知らなかった自分が恥ずかしいぐらいだ。
トークショーで舞台に出てこられた河瀬監督の美しさに驚いた!!。中村優子さんは、女優さんなので顔の小ささ、美しさはさすがなのだが、河瀬さんは今年で40歳だというのに若々しく、中村さんの横にいても、全く負けていない。スタイルも良かった。
トークショーでは、命の大切さ、次回作について、能について、撮影中に起こった神秘的で出来事などが話された。狛を撮ったのも、桜井市民会館の担当者がイケメンなのでなんて、冗談を交えて話し、とても気さくな女性だった。
トークショーでの写真撮影は固くお断りします、と場内アナウンスが事前に流れていたにもかかわらず、驚いたことに、何人もの観客がパチパチと自由にデジカメで写真を撮っていたけれど、誰も注意しない。それどころか、河瀬さんは、カメラ目線で手を振ってあげたりして優しい。ええ・・でもあかんやろう。ここは、韓国か香港かと思ったよ。
最後に、桜井市、奈良の中和エリアは、まだまだ誰も知らないけれど、素晴らしい土地、皆さんの手で、全国に広めましょうといった内容を話されていた。
確かに、最近でこそ、奈良市内は、まだ観光地として見直されてはいるが、それよりも南のエリアなんて、誰も知らない。
それどころか、みきぼんは、橿原市に住んでいるので、あからさまにバカにされたり、侮蔑の言葉をなげかけられることが日常茶飯事だ。
ほかの土地から越してきた人間なので、自分は奈良の人間ではないという気持ちがあるにもかかわらず、それでも自分が住んでいる土地を侮辱されるのは、なかなか慣れない。
もともと、このあたりは観光客へのやさしさに欠けているところがあるし、住んでいる人たちが、自分たちの土地の魅力を積極的にアピールしていないように思う。
「だれも知らない」んじゃなくて、知ってもらうように住んでいる者がしていかなくっちゃ。その意味でも、河瀬さんの言葉は、胸に沁みた。
それにしても、7月4日は、近鉄桜井駅で、高校生の刺殺事件が起こった日で、私はずっと外出していたので、そのことを知らずに桜井駅に降り立ったのだ。カメラマンやテレビクルーが何人もいて、一生懸命にホームを撮影しているので不思議だったが、家に帰ってニュースを見てびっくりした。このあたりは田舎なので、「今どきそんなわかりやすいヤンキーの高校生がいるのか」といったかっこの高校生が多い。でも、所詮は田舎の高校生だから、そんなに心底悪い子というのも少なくて、かわいいもんだと思っていたんですよ。なのに、残念な事件だ…
桜井駅に向かうために、八木駅から電車に乗ったところ、見慣れない電車がぷわーんと走り去っていった。近鉄独特の白いストライプがないし、何よりも行き先表示に「鮮魚」。は??鮮魚って???駅員さんに「あの電車は何ですか?」「ああいう電車なんです(答えになってへん)」「いやだから、何で鮮魚って書いてあるんですか」「ううん…、一種の貸切なんです。魚の業者さんが乗ってるんで…」へええ。魚の卸売業の人が貸しきっているから「鮮魚」なの???初めて見たよ。ためになったねえ。ためになったよお。






































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