大流行! パワースポット巡りで三輪山も大混雑
この日記のカテゴリーは、「はやりもん探検」にしてもいいかもしれない。
とにかく、パワースポットばやりなのであ~~る。
5月3日、GW真っ最中に、みきぼんも、ちょっとはやりに乗ってる感じがして恥ずかしいが、三輪山に登拝(とはい)してきました。
三輪山は、大神神社のご神体。高さは467メートル。結構高いですね。「神宿る山」として、山内の一木一草に、神様が宿っている聖地とされています。江戸時代までは、一般の人は入山ができず、もちろん昔は女人禁制だったそうだ。明治以降、「入山者の心得」が定められ、この規則を遵守すれば登拝することができるようになったんだそうです。
少し前には、「気」を感じるスポット、スピリチュアル・サンクチュアリとして、江原啓之さんが紹介して注目されていました。
山之辺の道を何回も歩いているものの、みきぼんは、三輪山にはのぼったことはありません。というのも、山之辺の道でさえも、人通りがなくて怖いときもあるのに、ましてや山に女一人で入るのはちょっとねえ…。奈良の古道には、ほとんど人が通らずに怖いところがかなり多いのですよ。
でも、パワースポットとしても女性向けの雑誌に紹介されることが多くなってきた今ならきっと、人が多いはず。ましてや、今はゴールデンウイーク。かなりの人出が想像できるので、この機会に登ろうというわけだ。
家を出るのが遅くなってしまい、近鉄桜井駅に到着したのが、午後1時30分。午後2時までに入山許可をもらわない三輪山に登れないのだ。そして、午後4時までに下山しないといけないらしい。あわわ、桜井駅からもかなり大神神社までかかるのに。間に合わえへん!!と、必死の形相でガンガン歩く。大神神社に2時10分前に到着。登山の受け付けのある狭井神社は、大神神社から、少し歩いたところ。バタバタ境内を走って、汗びっしょりで、はあはあ言いながら、登山受け付け口に到着したのが2時ちょうど。こんな失礼な形で大丈夫かいな…。
うひょー、行列が出来ている!!! ぜえぜえ言いながら列の後ろに並ぶ。神社の方が、「午後2時で締め切ります。登山を希望される方は早く受付をー」と叫んでいる。ああ、間に合ったと、ほっとして並んでいると…、クリス松村(おねえキャラのタレントさん)にそっくりな男性が、横入りしてきた。めちゃくちゃ礼儀正しく「山に登りたいんですけど♪」と、白い歯をキラリンと見せて笑顔で横入り。いやいや、いくら爽やかな笑顔でも、割り込みは割り込みやあ! 上海万博じゃないっての。
思わず「並んでるんですけどっ」と声をかけてしまったが、クリス氏は全く、完全なる無視。で、神社の人も、とても心が広いので、そんな私を無視して、クリス氏に、登山申込書を渡す。ううむ。
あかん、あかん、こんな聖地で、心穏やかにお参りしないといけないのに、こんなことで怒ったらあかん、という試練やな。私はまだまだや。
住所、氏名、電話番号を記入して、300円を払って申し込みを行います。「三輪山登拝証」と書かれた、こんなタスキをかけて登るのですよ。熊は出ないけど、結構大きな音のする鈴がついています。
写真撮影禁止、なんとスケッチも禁止なんだそうですよ。山では、葉っぱ一枚持ち帰ることもだめで、お弁当を食べることも禁止されています。
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三輪山への登拝ルートは、←ここからのみ。
多くの人は、登る前と、降りてきたあとにも、山に一礼しておられる。
山に入って最初のころは、なかなかいいハイキングコース。登山では、すれ違った人と、「こんにちは」と声をかけあう習慣があるけど、この日は、もう、ずーっと「こんにちは」「こんにちは」といい続けていないといけないぐらい、人、人、人…。やがて、ええ、うそでしょお??ってぐらい、急になってきた。 さらに、これは断崖絶壁ではないかと思うくらいの道になってきた。狭い山道は、整備されているとはいえ、かなりの急坂で、畝傍山ぐらいかなあと勝手に思っていた私は、へとへと。
敬虔な心で登ってね、と心得にはあるけど、どう考えても、そうじゃない人のほうが多いねえ。私も、しんどくて余裕がないし、「しんどいー、こんなしんどいと思わなかった、あのクリス松村、腹立つー」とか思いながら登ってたし。
ちなみに、私がヨタヨタ登っていると、クリス氏が、すでに頂上から降りてくるところに出くわした。「こんにちは」と言っても、やっぱり無視。あれ? ま、いっかと歩いていると、強烈な視線を感じて振り向くと、クリスが、ものすごい形相で私をにらんでいるのですよ。こわ~っ。人がいっぱいおって良かった。しっかり私の抗議は聞こえてたんやなあ。なんで、こんな聖なる山で、こんなしょうもないことで心もやもやさせなあかんの、情けないねえ
もちろん、当然のことながら、写真を撮っている人は大勢いるし、頂上ではお弁当を堂々と食べている人もいました。きゃっきゃきゃっきゃ、にぎやかに歩いている人が多く、聖地もかたなし、といった感じ。パワースポットという名の、ただの観光地だね。
途中、注連縄のかけられた岩が、いくつもあり、その岩に向かって手を差し伸べて、なんか祈っている若い女性が何人もいました。なんやろなあと思っていて、あとから知ったのだが、神の憑依(よりしろ)、磐座(いわくら)というらしい。
それから、なぜか裸足で歩いている人も多く、ほとんどが若い女性だ。なんで? ご神体山をじかに肌で感じたほうが、よりパワーをいただけるとかなのか?? 危ないよ。
頭は真っ白、汗だくだく、ヒザはがくがく、こんなにしんどい山とは思いもしなかった…。息もたえだえになって頂上にたどり着くと、全く展望は望めず、ただ小さな祠があっただけです。さらに奥には、黒い岩が何個も重なっていて、厳重に注連縄がはられています。奥津磐座(おきついわくら)とありました。
ある家族つれが、「どう見てもただの岩やけどなあ」と言っていた。あ、それをいっちゃあ…。
さらに、帰り道、母と娘が、大きな声でしゃべりながら歩いていたのだが…。「なんか、想像してたんと全然違う。もっと、ばーんと大きな鳥居があるとか、なんか、ものすごいもんがあるかと思った。あんなしょぼいのん、パワーなんかないわ、来た意味が全然ないわ」と娘が文句たらたら言っていた。うーん、気持ちは分かるが、ほかにも張り切って登拝している人も多いんだから、もうちょっと配慮しようね。山の神様は、心が広いから、別になんとも思いはれへんけど…
やはり、人は何か心のよりどころとして、視覚的に「おおー」と拝みたくなるものがないとアカンのやなあ。観光でも、「わあすごい」といいながら、写真に撮れるもの、場所がないと、「何も見るものがない」となってしまう。平城宮跡は、本当は何もない野っぱらだったのに、それじゃあ、観光客が納得しないから、大極殿や遣唐使船を復元したんですよねえ。
帰りは、万病に効くといわれている、「ご神水」をくんで、お土産用にペットボトルも100円で購入して、帰途につきました。
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コメント
突然の書き込み失礼☆
こちら大阪のおっさんですが、
昨日(2012年1月8日)にお参りにいってきました!
三輪さんは子供の頃から行ってますが
おばーちゃんからずっと「ここは日本で初めて神さんが降りてきはった場所なんやで」と聞かされ、
(一般開放されてるのは知ってましたが)幼心にすっごく崇拝してたので、
よほどの信心がないと入っちゃいかんのだと思ってました。
…でも、昨日行くと長蛇の列で、げんなり。。。
それでも、パワースポットブームで、神社の良さとか
広く知ってもらえたらいいなと思ってましたが、
本記事のクリスさんぢゃないけど、
「写真」とか「弁当」とか、信仰に土足で上がってくる人が増えた気がします。。。
例えるなら、
好きな女の子に告白せずにいてたら他の男にとられて、
しかも彼女が捨てられたような、変な気分ですな。。。
フライングゲットもいいですが、
他の信仰者に対するマナーは守ってほしいです。
…世の中から愛が消えてますね~
(おっさんの愚痴で失礼!)
投稿: うたらや | 2012年1月 9日 (月) 14時40分
私はずっと子供の頃から小説で耳にした三輪山に行ってみたいとは思っってたのですが、数年前より、強烈に行きたくなり、山に呼ばれて参拝しました。二度目にお山に参拝させていただき、ここには真の神様がおられるのだと実感し、それ以降様々な不思議なことが起きています。ここは霊能者も多く参る神体山ですので登山目的の山ではないのです。敬虔な気持ちで参る必要があるお山。三輪山は日本の始まりの(古代)神様が封印されている場所です。ニギハヤヒ、本当の天照大神(男神)です。時の大和政権によって日本建国の歴史からその名前も抹殺されました。ここ数年前からのブームは、その封印を解くため、魂的にも縁がある方々に参ってもらう為にパワースポットとか呼ばれるブームになったのだと解釈します。三輪山には考古学的にも色々な宝物などが残されているのですが、神の山なのでそういう調査はなかなか難しいようです。ここでの歴史の真実が発見、公開されれば、卑弥呼とか古代日本の始まりの真実に繋がるのではないかと思われます。
昨今は、日本の古代封印されてきた縄文の神々が動いておられ、新しい時代へと導かれています。
投稿: ななし | 2016年2月23日 (火) 16時14分