もう、一年経ったから書いてもいいよねえ。
2010年8月1日、大阪を舞台にした映画のエキストラに参加したのでした。以前知り合った人から、急きょ欠員が出て声をかけていただいたのです。
エキストラに参加する前に、スタッフの方から念押しされました。映画公開前に、撮影の様子を他人にじゃべらない、ブログに書かない、写真も撮らない、サインをねだらい。これは守らなければならない約束。
休日の大阪府庁を借り切って、朝から撮影は行われたのですが…。室内での撮影と聞いていたので、快適そうだと思っていたら(前回参加した映画は、真冬に一日中外)、まさかの展開! 冷房がついていなかったのですよ。朝の9時からすでに暑い。暑くて暑くてばてそう。しかも、服装は府庁の職員という設定なのでスーツ姿。だらだらと汗が流れて、みきぼんは、撮影が始まる前には、すでにほぼすっぴん状態でしたね。
エキストラは100人近くいて、一人一人に、映らないだろうけれど、名前の書かれた名札と、大阪府の職員バッチが貸与されました。すごいなあ。こんなこまかいところにまで、気を配って映画が作られるのね。私の名前は、ちょっと変で、海野海月(うみのくらげ?)とかなんとかだったような…。
エキストラの仕事のほとんどが「待機」。撮影するシーンごとに、「じゃあ、君と、君来て」という感じで、呼ばれます。出番のないエキストラ同士で、ずーーっと、ぺちゃくちゃしゃべってました。
みきぼんは、幸いにも、あるシーンに参加することができ、会議室のような場所で座って待っていると…、やがて、主演の3人が目の前に。「ええー。ホンマにー。ええー」と、平気を装っていても、心の中は大興奮。だってだって、その中の一人は、昔から大好きだった役者さん。眼福、眼福。心の中で手を合わせておりました。
お昼休みは、府庁の職員食堂で100人近いエキストラが一斉に。食堂のスタッフさんも休日出勤で大忙しです。たしか3種類ぐらいから選べました。温かいごはんがいただけて、ありがたかったですよ。ごちそうさまでした。普段は、一般市民も利用していいようです。
撮影は、終了予定の時間が過ぎても、納得のいくシーンが撮れなかっのか、時間延長に。夜の撮影に突入。残ってもいいという人だけ参加することに。
私の大好きや役者さんは、とてもきさくな人で、エキストラたちに、「皆さん、遅くまで大丈夫ですか」「暑いですね」とやさしく声をかけてくれました。ありがとうー。ええ人や。「今、阪神勝ってますよ」と、関西出身らしく、タイガース情報なんかもちらりと。
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夜残ったエキストラには、参加賞の映画グッズのほかに、551の豚まん2個入りを、スタッフの好意でいただきました。
こんなにおいしい豚まんを食べたのは初めてかも。
映画館で見ると、わずか2.3分のシーンなのに、何度も何度も、いろんなパターンをとるんですね。大勢のスタッフが、さまざまな技術を出し合って、ぶつかりながら、ひとつのものを作り上げていくんです。ものづくりっていいなあ。のちのち残るものを作る仕事っていいですね。
エキストラたちも、どんなに暑くても、誰も文句いわず、むしろ、楽しんでいました。
本当に、いい思い出になりましたよ。
撮影場所の会議室から見えた大阪城。
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