夏の思い出 出石編 永楽歌舞伎と手乗りバト
8月6日は、出石の永楽館の歌舞伎を見に行く。
出石には、電車が通っていないので、八鹿駅からのんびりバスで出石に到着。バス停留所で、手にハトを乗せているおじさんに遭遇。手乗りバトだあ。食い入るように見ていると、「やってみる」と誘われて、カッパエビセンをハトにやってみると、手に乗ってくれた。いてててて。必死で写真も撮ったけど、ハトがカメラ目線で愛想がいい。
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明治34年に開館し、歌舞伎や新派劇、寄席、活動写真など但馬の大衆文化の中心として栄えた永楽館が、平成20年に大改修を終えてよみがえりました。明治期に残る芝居小屋としては近畿地方に現存する唯一のものです、とパンフレットには書いてありました。
雰囲気ある小屋で見る歌舞伎は、役者さんの息遣いまで感じられそうだ。
永楽館の感想は、きれいすぎる。トイレもきれいでいいんだけど、もっと情緒のある「小屋」風を想像していたので、ちょっとがっかり。
出石といえば、やはり皿そばでしょう。店によって、味は違うらしいのだが、グルメマップを参考にして、「本わさび使用」の「官兵衛」さんに入る。
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その後は、「とちもちぜんざい」に引かれて、はす向かいの「大門」さんへ。しかし! 恐れていた通り、「ぜんざい」は原則冬だけのメニューらしいのだが、「食べたい」という私たちのわがままをお店の人が、厨房に伝えてくれた。すると、「え? ほんまですか、がんばります」と厨房から聞こえてきた。
この「ぜんざいを作ってくれた人はこちら。店自慢のかりんとうをサービスにくれて、私たちに「誰のファンですか」と声をかけてきてくれた。「まあ、特に…、しいて言えば○○さんかなあ」「中村翫雀さん、どうですか」「どうって言われても…」。なんでも、去年の?落とし公演のときに、初めて中村翫雀さんが、この店にふらりとやってこられて、それ以来、よくそばを食べに来られるそうだ。「普段は、失礼ながら、普通のおじさんなんで、全然わからなかったんですよ。そしたら、店のほかのもんが、中村翫雀さんやって言うもんやから、サインもらって写真撮ってもうたんですわ」と、自慢げに見せてくれた。今年は、息子の壱太郎さんと一緒に、そばを食べにきてはるそうです。
「永楽館ができたおかげで、今まで出石に来たことのなかった人が来てくれるようになりましたよ。これを機会に、出石にもっと知られたら」と、何回も言ってるんだろうなあ、スラスラと、優等生的なコメントを述べておられた。かりんとうは、ものすごくおいしかったので、お土産に買ってかえりました。
この店は、よーく見ると、突っ込みどころが満載。「こいのエサ自動販売機」。自動っていうか、勝手に取って、お金を箱にいれていく仕組みなだけなんだけど…。壁のメニュー表に、「ぬれせんべい」「わらび餅」などに並んで「そばがら100円」と普通にあるので、食べ物かと思っていたら、枕に入っている、あのそばがらでした。肥料にしてもいいし、枕にしてもいいからと100円ならもらおうかなと思ったら「今日は3個残ってます」と、そばがらを見せられてびっくり仰天。こんな大きいのん持って帰れません。「無料でもいいですよ」といわれたけど、無理。
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